よく噛むことの意義

幕張ドルフィン歯科の米山です。
先日、取外し式の矯正治療中のお子さんを持つおばあちゃんから、質問がありました。孫の食事がだらだらと長くて、どうしたらいいでしょうとのこと。特にテレビを見ながらではなく、出したものはすべて完食するそうです。
そこで私は、それでしたら何も気にすることはありませんよ。よく噛んでいれば、多少食事の時間が長くても、気にする必要はありません。とお伝えしました。
逆にテレビを見ながらだらだらと食事をしたり、よく噛まずに飲み込んだりすることはよくありません。よく噛む習慣が脳を活性化し、認知症予防につながります。またよく噛みながら食材のうまみを意識することが、命の尊さを理解する上でも大切なこととなるでしょう。

27日の早朝は、秋雨の中私はお墓参りに総泉寺に向かいました。そこには、前妻と父、ご先祖様が眠っています。すでに彼岸明けなので墓石には、仏花が色鮮やかに飾られていました。
私が今ここで生きていられるのも、ご先祖様や父親、前妻のおかげです。さらには、他の動植物の命をいただいているからこそ、こうして生きていられる。そのことを、子供のころから意識するための教育もとても大切なことです。
そのことに感謝すれば、食べ物を残したり、よく噛まずに飲み込んだりすることはできません。墓前で祈ることそれは、ご先祖様に限らず生きとし生けるものすべてに感謝するためにです。