唱導する矯正

一雨ごとに初夏の香りが、漂う季節です。
幕張ドルフィン歯科の米山です。
唱導、これは仏教者が衆生を導くことですが、取外し式の矯正の中にも装置の調整の中で患者さんへ数々の唱導とも呼べる説明を行います。
取外し式の矯正は、ただ単に装置を装着すれば歯並びが改善するものではなく、ことあるごとに、以下のことを説明しています。

1.頬筋や咬筋、舌の力を高めるための あいうべ体操を実施してもらうこと
2.食事は、先に前歯から噛んで奥歯を使い食べてもらうこと
3.噛み応えのあるものを選んで食べてもらうこと
4.左右バランスを取りながらよく噛んでもらうこと
5.口を閉じる意識を持ってもらうこと
6.食事中は、水分を控えて唾液を使ってもらうこと
7.食事中に姿勢をただし、テレビを控えてもらうこと
8.頬杖や舌を出す癖があれば、やめてもらうこと
このように装置の装着時以外に実施していただくことは、多岐にわたります。このことができなかったことで、歯並びが悪くなっていることを自覚していただきたいのです。
つまり原因を除去しながら、矯正治療を進めていくことで生活習慣も改善され、数年後、知らぬ間に歯並びが治っていることに気づくはずです。

つまらない人生など
この世に存在しない
つまらない人生という
ものの見方があるだけである
坂本龍馬