学会で学ぶ

皆さん、連休はいかがお過ごしでしたか?
幕張ドルフィン歯科の米山です。
私は両日とも日本ヘルスケア歯科学会に参加し、予防歯科の勉強をしました。今回のテーマは、変化を診るメンテナンス。
虫歯や歯周病治療後の定期的な口腔ケアを実践するに当たり、個々の来院者の記録や継時的な生活背景の把握などを診ることで、再発を未然に防ぎます。
また再発をしても低侵襲的な治療によって、口腔内の環境をより良く維持できるような医院構築を実践していきます。
そのためにはチーム医療を充実させ、また最新の医学的な根拠を知る必要性があります。また、乳幼児からの予防と高齢者の中で問題となる虫歯(根面カリエス)への対処を学びました。
治療技術の向上も大切ですが、それ以前の発症予防なくして地域住民の健康は、達成できません。

今回私は、ポスターでの発表機会をいただきました。今回のテーマは呼吸。
歯科で呼吸について言及することは、いささか飛躍すぎるかと思われるかと思います。私は、長年臨床の柱としてきた取外し式の矯正のなかで、口呼吸から鼻呼吸へシフトするための医療を提供しています。
口腔の健康は、虫歯や歯周病予防に限らず、正しいかみ合わせの構築や肺炎予防に至るまで多岐に渡ります。
おかげさまで今回、他医院の素晴らしい発表の中で敢闘賞をいただくことができました。西洋の医療は、パーツごと細分化されていますが、東洋思想は、全体性を重んじ特に呼吸と生体のバランスは、密接につながっています。
予防歯科学会で呼吸を発表させていただき、評価をいただけたことに大きな意義を感じています。

学ぶだけ学んで
行動に移さないのは
空気を吸うだけ吸って
吐き出さないのと同じである
坂本龍馬