弥生時代の負の遺産

梅雨の合間にのぞく太陽がまぶしい季節です。
幕張ドルフィン歯科の米山です。
人類学的に見ても顎が細い弥生系の日本人が多い状況で、その結果歯列不正が多い国であることは間違いありません。
また、欧米のように肥満による睡眠時無呼吸症が多い国に対し、日本では痩身でも睡眠時無呼吸症の発症率が高い傾向にあります。

これは、弥生系日本人の顎の細いことによる歯列不正が関係しています。狭窄した歯列が、舌を奥へ沈下させ、いびきや睡眠時無呼吸症を助長していきます。
また舌や口の周囲筋の力の低下による口呼吸は、容易に雑菌やウイルス、アレルゲンを体内に取り込み、風邪やインフルエンザ、アレルギーを起こしやすい体質となります。
歯列不正になりやすい特質は免れませんが、食生活を良く噛む習慣や噛み応えのある食材選び、良い姿勢で食べる習慣や口を閉じ鼻で呼吸する意識を持つことは、大切です。
日本人の死因トップに上がってきた肺炎も、咬合異常や舌の力の低下、口呼吸に関係していると見ています。
口は災いの元であり、病気の元ともいえます。