止観する矯正

医院の装飾も、正月からバレンタインへと変わりつつあります。幕張ドルフィン歯科の米山です。
矯正治療の認識の中で、抜歯をするしないは過去、多くの議論がありました。理想的な歯並びにするためには、抜歯する必要性を唱える方法論者もいれば、その必要はないと断言する論者もいます。
私は非抜歯論者として、取外し式の矯正を実践するものです。歯の移動ではなく、歯の環境を拡大するSH療法を治療に導入し、8年の月日が経ちました。そのなかで大きな問題もなく、患者さんも満足されています。

診療理念として、予防を中心とした歯科医療を構築する中で、自然と歯並びの改善も視野に入れるようになりました。
現代の問題としては、認知症の蔓延化が起こっています。その背景には、よく噛めるかみ合わせの喪失があげられています。よく噛むことは、脳を活性化させまた、セロトニンという物質を促進させ、心を整える作用があります。
座禅や瞑想もセロトニンを促進させることがわかっています。止観法として食事中、今食べようとしている魚や野菜に思いをはせることで、今ここに意識を研ぎ澄ます修行があります。
ただ、なんとなく空腹を満たすための食事ではなく、今ここに感謝しながら箸を進めることは脳科学的にも健康的にも理にかなった食事法です。
坂本龍馬もたぶん、このように考えながら、食事を取ったのでしょう。

体が健康なら
寿命が延びる
頭が健康なら
死ぬまで成長できる
心が健康なら
死ぬまで楽しめる
そして
最後の瞬間まで
幸せに生きられる
坂本龍馬