江戸の食文化

11日は、歌舞伎観劇をしました。
幕張ドルフィン歯科の米山です。歌舞伎は江戸の大衆文化として発展し、現在では、古典だけでなく新作ものもあるようです。
江戸文化と現在の食文化は、大きな関係があります。徳川将軍の顎骨の研究では、殿様の食事の傾向がうかがい知れます。徳川家では顎が細い将軍が多く、歯列も狭窄傾向にあることがわかっています。

一般庶民、特に農民の顎骨は、しっかりとしていて歯列も狭窄傾向が少ない状態です。つまり殿様と農民の食事の傾向が、相対的に顎に大きな影響を与えているわけです。農民は、比較的硬い歯ごたえのある食事をしている反面、殿様は丁寧な調理法の御膳食でした。
このように同じ時代に生きた人でも身分や食事の傾向によって、顎骨にも大きな変化が見られます。現代人にも顎がしっかりした人もいれば、もともと顎が細く歯列も狭窄傾向にある人もいます。
しかし、相対的には顎が細く狭窄歯列傾向の人が、圧倒的に多くなっているようです。それは、言うまでもなく食文化の負の遺産となっています。食と歯列不正は、ことさら左様に密接な関係を持ち、そのことを理解していない方が圧倒的な状況があるのです。

そもそも 
質問が間違っていたら
正しい答えは出てこない
答えがほしかったら
正しい質問をするべし
坂本龍馬