矯正本来の目的

新春大歌舞伎を堪能しました。
幕張ドルフィン歯科の米山です。
今回の目玉は、高麗屋3代による勧進帳です。襲名した幸四郎の弁慶が、舞台を縦横無尽に歌舞く姿が印象に残りました。
取外し式の矯正の目的は、もちろん歯並びの改善ですが、その裏に隠された大きな問題を解決することが本来の目的です。
それは、歯列不正の原因ともいえる口呼吸や軟食傾向の食生活を見逃さないことです。大抵は前歯などの審美的なところに目が行きがちですが、狭窄した奥歯やぽかんと開けた口にはだれも気付かないのが実情でしょう。
狭窄した歯列は舌を後方に押しやり、睡眠時無呼吸症の原因ともなります。また口呼吸は、風邪やインフルエンザなどに罹患しやすい無防備な呼吸であり、鼻呼吸に変える必要があるのです。
また、舌の力が不足している場合、前歯に為害な存在となります。舌の力が備わると、上顎にぴったりと張り付く位置に収まります。

隈取りの鮮やかな弁慶も口を真一文字にして歌舞く姿は、鼻中心の呼吸で聴衆を魅了しています。

毎日を生きよ。
あなたの人生が始まった時のように。
- ゲーテ -