矯正治療が長期になる理由

新学期に入り、この時期体調を崩す学生が、多いと聞きます。ぜひ無理のないようお願いいたします。
幕張ドルフィン歯科の米山です。
先日の矯正相談では、わざわざ遠方から来られた家族が来院され、小学校低学年の息子さんのご相談をいたしました。
今回はお母様が、息子さんの前歯の叢生のほかに口呼吸を気にされていました。叢生の原因として、息子さんが舌を出す癖があり、その影響も見受けられました。
小学校低学年からのスタートでは、目標を永久歯列までとし、その間は永久歯列のスペース作りと口呼吸改善のためのトレーニング、舌癖防止と食事指導を実施していきます。
またテレビを見ずに、姿勢を正す食事の重要性もお話ししています。お母さんは、ご自身に以前矯正経験がありましたが、保定の不足から後戻りを気にされていました。

矯正治療の特質として、後戻りは必ず起こるものですが、取外し式の床矯正は、治療期間を長くかけながら、後戻りを可能な限り少なくしていきます。
治療期間は短い方がいいとは思いますが、後戻りが大きかったり、口呼吸や良く噛む習慣が改善されない状態で終了しても、結果的にベストな状態とは言えません。
そのような結果を招かないように長期の治療を無理なくしていただければ、今後の人生に大きなアドバンテージを得ることができるでしょう。