食と矯正

いよいよ真冬の寒さが身に染みる季節となってきました。
ノロウイルスが流行っているようです。
手洗いとうがいをこまめにしましょう。
さて、当医院に矯正相談に来られる方の大半が、矯正の抜歯に不安がある方です。
ワイヤー矯正では、歯並びを改善する代償として、何でもない歯を抜歯することがあります。
舌の容積は変わらないので、見た目は改善できても舌の沈下は治りません。
当医院の行っているSH療法という取外し式の矯正は、歯の土台ごと広げていくので
奥歯の狭窄した歯列も広げていき、舌の運動野を確保していきます。
事実SH療法は、睡眠時無呼吸症の治療にも用いられています。
このことは、去年NHKの特番(病の起源)でも紹介されました。
さらに口呼吸を鼻呼吸に戻し、人間本来の呼吸へと改善していきます。
そもそも本来の歯並びとは、縄文時代のような奥歯が垂直に立っているような状態なのです。
現代の食生活のような、軟食が主流の状態では、顎の容積が少なくなり、
歯列が狭窄することは当たり前といえます。
食生活のバランスと歯並びは、密接に関係しています。
なので本来の矯正治療は、食生活の改善も視野に入れる必要があるのです。
SH療法は、歯を並べておしまいという矯正ではないということです。