これからの歯科の役割

28日私は、秋葉原に向かいました。幕張ドルフィン歯科の米山です。
あいうべ体操を世に広めた今井一彰先生をはじめとした3名の先生の講演会に参加しました。歯並びが悪くなる原因の一つとして、口や舌の力が落ちることがあげられます。本来人間は、鼻呼吸ですが乳幼児期に口でも呼吸できることを覚えてしまい、それ以来ぽかん口つまり口呼吸となっていきます。
他の動物は、鼻呼吸ですが人間だけが口でも呼吸してしまうことで上咽頭由来の疾患である関節リウマチ、アトピーなどを発症させます。あいうべ体操は、舌を本来の位置である上顎に着くところまで正していくものです。

また、口の周囲筋を活性化し、しわを作らない美顔となります。口呼吸を鼻呼吸に変えていくだけで、口腔の乾燥が防止され、虫歯や風邪、インフルエンザを防ぎます。また、舌が沈下しなくなり睡眠時無呼吸症の改善も見られます。
このように多くの利点を合わせ持つあいうべ体操は、マスコミでも注目されているものです。また、就寝中に貼るマウステープをすることでさらに鼻呼吸が促進されます。私は、現在取外し式の矯正とあいうべ体操、マウステープを患者さんへ勧めています。
これからの歯科は、虫歯や歯周病治療だけでなく、呼吸の指導をすることで全身の健康に寄与できる機関となるべきでしょう。