一生の捧げもの

8日、台風は温帯低気圧に変わり、時折、激しい雨を残しました。幕張ドルフィン歯科の米山です。
取外し式矯正を臨床に取り入れて、早や14年の月日が経ちました。多くの患者さんとかかわりを持つなかで、あんなに小さかったあの子が、今や私の背丈ほどの学生になっています。
取外し式の矯正をしていると治療期間も長く、彼ら彼女らの成長も月日の流れの中で垣間見ることができます。もちろん、この私も年を取りました。
私自身、多くの悲しい出来事を経て今があります。その時々に流れていた音楽は、一生涯の友となり、その音楽を聴くたびに過去が蘇ります。

今宵私は、NHKホールでマーラー交響曲第8番(千人の交響曲)を聴きました。ラストに、アルト歌手の女性が歌う歌に、私は涙を禁じ得ませんでした。
すべての過ぎ行くものは、比喩に過ぎない。
私は、一生涯臨床家としてやってゆきたい。そんなことを、パイプオルガンの音を聴きながら思いました。