他疾患の改善効果のある矯正

幕張ドルフィン歯科の米山です
矯正治療が2年経過した女子高生がいます。もともと受け口で上の前歯が、かなり傾いていました。そんな状態で取外し式の矯正を継続してきましたが、現在は受け口も切端まで改善され傾斜していた歯も、正常な位置になっています。
ただし、奥歯のかみ合わせがまだ改善の余地があるため、一旦装置を外しておく時期もありました。歯というものは、自分の噛みやすい位置に移動する恒常性というものが働きます。また、装置を外している時間も大切となり、よく噛むということをご指導しています。
その双方の効果によって、奥歯を含めた歯並びを正常な位置に戻していくことが、当医院の実践している矯正です。

この矯正の正式名称をSH療法といいます。以前、睡眠時無呼吸症の治療法の一つとして、NHKの特番である病の起源や最近では、駆け込みドクターという番組にも紹介されています。
このことが何を意味しているかと言えば、SH療法はただ単に歯並びを改善するのみでなく歯の土台を広げていくことで、咽頭も広がり、舌の位置が前へ移動し、呼吸を正常にすることが可能であるということなのです。
なので、他の疾患の改善にも一助となりうる矯正なのです。