間違った躾

先日の矯正相談で、大変興味深いお話を聞くことができました。
幕張ドルフィン歯科の米山です。
小学1年生の女の子の歯並びについて、お母さんと話しているなかで、お兄ちゃんの歯並びはとてもきれいなのに、なぜこの子だけが悪くなったのかわからないといわれました。
私は、お兄ちゃんはご飯を良く噛んでいませんでしたか?と質問すると妹は早食いで手間がかからなかったが、お兄ちゃんはとても遅く、後片付けして掃除が始まっても食べていたと言われるのです。
私はすかさず そこです!と

小さいころからの食習慣として、よく噛む習慣が身についている場合、歯並びが悪くなる確率は低くなります。
反対に母親の間違った躾として、早く食べることを是とした場合、そのお子さんは歯並びが悪くなる結果となります。
そこの違いは大変大きく、よく噛まない、噛めない、すぐ飲み込む習慣は、将来なにもいいことがないでしょう。
脳への活性化は低くなり、舌や頬筋、咬筋の力もなくぽかんと口を開けた呼吸になります。
本来の鼻呼吸から口呼吸へシフトした場合、風邪や慢性炎症由来の疾患になりやすくなります。
つまり矯正治療の前に見るべきところが、見えていない。
そこをしっかりと見せていくこと、これも私の仕事となります。

過去の出来事が
人生を決めるのではない
今これからの行動が
人生を決めるのだ
坂本龍馬