医療の根拠

連休はいかがお過ごしでしたでしょうか?幕張ドルフィン歯科の米山です。
先日は、他院からのご紹介でご相談に来られた方がいらっしゃいました。同じ取外し式の矯正を実践している先生でしたが、治療は難しいと説明されたということでした。SH療法のこともご存じで、このメソッドであれば可能という説明までされているようです。
このことを相談者から聞いて、私は驚きを隠せませんでした。他院の先生が、SH療法のことを知っていられるということは、この療法の認知度もかなり上がってきたということです。
SH療法勉強会は、全国にも支部会があり会員数も300会員以上となっています。HPもありますので、ご覧ください。

私は11,12日の2日間にわたって、日本ヘルスケア歯科学会に参加しました。今回のテーマは、臨床の振り返り当学会では、患者さんのデータを蓄積しながら、治療後のメインテナンスを実施していくことを重視しています。
その蓄積されたデータから見えてくることを考察することは患者利益となり、さらには会員のデータがビッグデータとなり、EBMとなり得る可能性を探求していくものです。
自分自身の医院の患者データは大変貴重なもので、そこから医院の強みや欠点も成績として見えてきます。当学会の究極の目標は、そのデータを根拠に日本の医療を変えていくことと位置づけていますが、登壇者の鶴見大学保存修復学教授の桃井先生の言葉が印象に残りました。
国を変えなくても学会の中で盛り上がって何が悪い
確かに地道なことではありますが、目の前の患者さんの利益につながっていくことが本当に大切なことであって、たとえ国が変わらなくても胸を張れ!ということなのでしょう。