桜の季節に思うこと

31日、近所の桜の大木も満開となりました。幕張ドルフィン歯科の米山です。
歯科医療の役割は、はたして治療だけでしょうか?もちろん治療することも大切ですが、虫歯や歯周病が生活習慣病である以上は、予防的な観点が必要です。
また、現代人の歯並びは、極端に悪くなっているところがあるため、審美的な改善だけでなくよく噛める歯列に改善する必要があるでしょう。特に狭窄した歯列は、舌の位置を奥へ追いやり、睡眠時無呼吸症の一因となります。
また、口の周囲筋が弱くなり、いつもぽかんと口を開けっぱなしの状態となります。その結果、上咽頭炎由来の疾患や口腔内の乾燥によって、風邪やインフルエンザを罹患しやすくさせます。
取外し式の矯正治療は、口呼吸の改善と組み合わせたものとして、数年間かけます。つまり、歯並びの改善とともに、将来起こるであろう上咽頭炎由来の疾患の予防に視野を広げたものなのです。

今日から4月、新学期が始まりました。私の上の息子が大学2年生、下の息子は幼稚園年中となりました。人生は、別れがあるから出会いがあるといいます。
10年前のちょうどこの時期に、前妻が亡くなりました。なので私にとっては、この桜咲く時期は、つらい別れを経験した時期でもあります。5年前に今の妻と出会って、大震災の年の5月に下の息子が誕生しました。
実は私の医院も被災し、何もない状態から再起しています。いつも思うことは、毎年見る桜は、同じようで全く違う桜ということ。その時々に応じて、見る姿が違って見えます。
散る桜 咲く桜も 散る桜